東証一部上場企業の初任給ってどの程度?
こんにちは!Nagataです。
東証一部上場企業の給料ってどの程度か皆さんご存じですか?
私は新卒からずっと東証一部上場企業で開発系のエンジニアとして働いています。入社した当時は院卒初任給でおおよそ22~25万円が相場でした。これは理系・文系問わず一律です。日本企業の場合は経団連での横並び意識が非常に強くこの相場を大きく外れる企業はなかなかありません。これにボーナス等が加えられるわけですが、私の場合は初年度の年収は400万円いってない程度でした(もちろん残業代込みの額額面です)。夏のボーナスは心づけ程度。冬のボーナスは2.5か月分程度でした。
国税庁の民間給与実態調査によると平均年収は432万円ということで、東証一部上場企業に就職した時点で初任給から民間給与の平均値程度の年収が得られることになります。
ちなみに外資系や金融系など一部企業では初任給で30万円を超えている場合もありますね。
昇給はどの程度あるのか?
問題はそこからの昇給度合です。ここからは各企業によって非常に異なると思います。私の場合は月給ベースで1.5万円程度年々上がっていく感じでした。
1.5万円*12=18万円
が月給ベースでの昇給。ボーナスは夏と冬に月給の2.5倍程度もらえる仕組みだったので
1.5*2.5*2=7.5万円
合計して18✙7.5万円=25.5万円程度が1年での昇給度合です。
もちろん残業単価についても昇給とともに上がっていくので、実際にはさらに年収が上がることになります。この金額について皆さんどう思いますか?
民間企業の平均年収は432万円ということを考えるとある程度もらえているとは思うのですが東証一部上場企業に勤務しているのって基本的に国公立・有名私立大卒、院卒の人ですよね。大学受験で選別されて、入学してからは専門的な勉強を大学でみっちり行って(勉強しなくても卒業はできますが・・・)早い人で4年、長い人で9年以上大学に通って初めて得られる給料が400万円弱。
そこからの昇給は25万円程度。。。
いやいや、結構もらえてるじゃんという方、注意してください!!先進国の中で見たときにかなり低いんですよ!
https://data.oecd.org/earnwage/average-wages.htmより
これは2019年のOECD加盟国の年収ランキングです。日本はグラフの黄色の部分、で38.6k $つまり冒頭で述べたように約430万円くらいですね。(日本は長時間労働しがちという問題もあります。)
日本人の労働者は(私が見ている限り)比較的勤勉でまじめ、コツコツ働いて、能力も高めという印象です。それでこのランキングってどうですか?
日本での給料の低さの課題点
私が課題として考えているのが以下の3つです。
①労働に対する対価(年収)が低い
②日本では年々物価が上昇しているのに、給与水準がついてきてない
③そもそも実力ではなく勤続年数での評価がベースになっている
順番に見ていきたいと思います。
【①労働に対する対価(年収)が低い】
日本は皆さんご存じの通り先進国諸国の中でもかなり労働時間が長いです。最近は働き方改革が叫ばれ少しは労働時間が短くなっていますが、本質的な問題は解決されていません。それでも年収は各国に比べると低いのです。
【②日本では年々物価が上昇しているのに、給与水準がついてきてない】
これがかなり問題です。特に30代以下の若い世代の方に問題意識を持っていただきたいです。
まずはこれを見てください。
http://www.zenroren.gr.jp/jp/housei/data/2018/180221_02.pdfより
・・・このやばさが伝わるでしょうか。物価上昇を考慮した時の日本の年収は年々下がっており1995年と比較して10%以上も低下しています。他の各国の上昇とは対照的です。
この傾向が続く限り生活はどんどんきつくなっていくことは、はっきりしています。
【③そもそも実力ではなく勤続年数での評価がベースになっている】
これは特に国内で象徴的な課題だと思います。働いている皆さんは職場に「なんであの人が自分より給料高いの?」っていう40~50代のかたいませんか?それ、非常に的確な問題意識です。
日本ではこれまで終身雇用を前提として、年収は年功序列になっていることが非常に多いです。これだと働かないおじさん、おばさんに会社は割高な給料を支払うことになります。日本では被雇用者(会社員)の権利が雇用主(会社)に比べて非常に強いので解雇することもなかなかできません。
「給料は労働の対価」と考えたときに、成果を無視した給与体系はおかしいと素直に思えませんか?
新入社員だろうが、フリーランスだろうが能力のある人、成果を出せる人に多くの対価が払われるのが正常だと思いませんか?
どうすれば給料をあげられるのか?
このような課題はありますが、国内でサラリーマンとして働いている限りできることは限られています。これからブログで私が考える現状での結論と解決策を書いていきたいと思います。
国内での給与の低さに課題意識が高い多くの人に届いてほしいと願っています。
ではでは。
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