大企業は本当にオワコン?大企業のサラリーマンのメリットとデメリット【東証一部上場企業の実例】

大企業は本当にオワコンなのか?

大企業と言えば、「無駄なルールや会議が多い」「残業時間が多くてプライベートの時間が確保できない」「チャレンジしづらい」といったイメージがありますよね。

就職や転職で大企業を選ぶべきか、ベンチャーやフリーランスを選ぶべきかと迷っている人も多いのではないでしょうか。

この記事を読むと以下のことを知ることができます。

  • 大企業での働き方の実情
  • 大企業で働くことのメリットとデメリット
  • 大企業で働くことの将来性。大企業はオワコンなのか?
私は東証一部に上場している三菱系メーカーで実際にエンジニアとして働いています。
大企業で働くことのメリット・デメリットは十分に把握しているのでその情報を皆さんにシェアしたいと思います。

結論からいうと、大企業で働くことはオワコンではありません。
グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルはオワコンでしょうか?
オワコンかどうかは会社の規模ではなく、「自分がどう働きたいか」によって変わってきます。

大企業での働き方の実情

大企業ではたらく場合にも部や課に分かれているため、実際に一緒に仕事をする人数は
数人~数十人であることが多いです。イメージとしては小さな会社が複数集まって一つの会社に
なっている感じですね。

大企業というのは、

  • 扱っている事業が多い
  • 商品やサービスの分野が広い

ために働いて言える人が多くなっていることがほとんどです。
働いている感覚としては中小企業とあまり変わらないと思います。

事業や商品、サービスが多く多角経営になっていることがほとんどなので
何か1つの事業がダメになっても他の事業でカバーできることがメリットですね。

一方で、大企業では働いている人数自体は多いので

  • 意思決定に時間がかかりやすい
  • 小回りが利いた小規模の事業がしにくい

といった問題もあります。自分の意志で動きにくかったり
スピード感がある仕事がしにくい面があります。

大企業で働くことのメリットとデメリット

大企業で働いている中で感じる大きなメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 休日が非常に多い割に給料が高い
  • 福利厚生がしっかりしている
  • 社員教育制度が手厚い

デメリット

  • 基本的に年功序列
  • 働かない社員も一定する数存在
  • 生産性を上げる意識がつきにくい

順番に見ていきましょう。

休日が非常に多い割に給料が高い

私が働いているメーカーでは、有給休暇が年に20日あります。
さらにその取得率は平均95%以上です。
年間150日程度が休日になる計算です。

また、サービス残業などもなく、残業した分はきっちりと給料が出ます。
入社1年目の給料は400万円弱ですが、10年目くらいになると年収は1000万円程度になります。

この給与水準は中小企業や一般的なフリーランス、ベンチャーでの平均水準よりも高いですね。

福利厚生がしっかりしている

福利厚生はかなりしっかりしています。住宅補助や厚生保険制度、扶養手当に
プライベートでのレジャーへの補助まで様々な制度が用意されています。

おおよそですが、福利厚生で独身で50~60万円/年くらい、既婚で子どもがいる場合は
100万円/年程度のメリットがあります。

給料以外にもこれくらいの金銭的なメリットがあることはかなり嬉しいですね。

社員教育制度が手厚い

大企業では新入社員の時にはだいたい数か月程度の研修・実習期間があります。
社会人としてまだ何もできない人材にここまでの期間、企業がコストをかけて
教育を行うというのは、新入社員からするとかなりありがたいですね。

また、TOEICや各種資格についてもその受験費用は会社が出してくれることがほとんどです。
人によっては留学やMBA取得費用までもらっています。

会社のお金を使って自分自身のスキルアップができることは大きなメリットになります。

基本的に年功序列、働かない社員も一定する数存在、生産性を上げる意識がつきにくい

ここまではメリットでしたが、もちろんデメリットもあります。
こんなに手厚く扱ってくれて、しかも終身雇用制度のようなものまであると
年功序列的な昇進が非常に多くなります。

多くの大企業が能力ではなく入社からの年数に応じた給与体系になっています。
最近では年功序列制度も崩れてきましたが、まだまだ能力に応じた給与体系には
なっていないのが国内の大企業の現実だと思います。

そのため、40代以上になってくると昇進をあきらめてただ仕事をこなすだけの
「働かないおじさん、おばさん」が増えてきます。

能力を伸ばさなくても給料が上がるんだから、流して働けばよいやという意識がついてしまうんですね。

このような人たちを”養う”ために優秀な社員が頑張らなければいけないという
状態になりがちですので、不公平感を感じることは多いと思います。
自分よりもできない人が上司である状況は、部下にとって非常にきついですよね。

また、どんなに頑張っても取締役などの重役になれるのは50代以降。
しかも、一握りの人のみというのは最終的なキャリアの制限が入社した時から
決まっているようなものなのもつらい点です。

まとめ【大企業で働くことの将来性。大企業はオワコンなのか?】

大企業で働くことはメリットもある一方で、大きなデメリットもあります。

特にこれからさらにビジネスのスピード感や生産性の高さが要求される中で
海外の生産性が高い企業と戦いあっていくために、国内の企業も改革が必須の状況になっています。

トヨタも終身雇用制度を2021年から取りやめていますね。

現代では、大企業に入ったから安心なんてことは全くなく
個人のスキルや生産性の高さが非常に重要になってきています。

そういう意味では「過去の大企業」はオワコンといってもよいですね。

重要なのは働きながら自分自身の市場価値をどうやって高めていくか
どんなキャリアを目指すのかを自分の頭で考えていくことです。

「どんな会社で働くか」という観点ではなく、「どんな働き方を自分がしたいか」
という自分中心の考え方を身につけて、自分がしたいと思える仕事に全力で
没頭していくのが重要だと私は思っています。

ではでは。

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